A380に最大36機の新規受注、生産中止を回避 エアバス
ドバイ(CNNMoney) アラブ首長国連邦(UAE)のドバイを拠点にするエミレーツ航空は21日までに、欧州エアバス社製の総2階建て巨大旅客機A380を計20機発注したと発表した。16機を別途に注文出来る選択肢も持つ。
契約総額は公式価格で計算すれば160億米ドル(約1兆7760億円)。引き渡しは2020年から始まる予定。
エアバスは先に、エミレーツ航空がA380の調達を増やさない場合、同機の生産を中止する可能性に言及。エアバス社幹部はRTLラジオの取材に、同航空の追加発注を確保したことで最小限の水準で生産作業を維持出来ると述べた。
エミレーツ航空がこれまで発注したA380機はこれで計178機。昨年11月のドバイ航空ショーでは同航空がA380を追加注文するとの観測が流れていた。しかし、購入を決めたのはエアバスのライバル企業、米ボーイング社の787−10型旅客機の計40機だった。
A380機を導入する航空会社ではエミレーツが最大の顧客で、現在は101機を運航する。
エアバスは2005年にA380機を市場に投入。これまで200機超を納入しているが、当初の目標の1200機にはほど遠い実績となっている。同社のジョン・リーヒー販売担当責任者は記者団に、より大型の航空機には将来があるとし、空の旅の需要が伸びれば航空会社も必要とするとの考えを示している。