英航空大手CEO、賃金格差是正へ向けて賃金カット
ロンドン(CNNMoney) 英航空大手イージージェットは30日までに、最高経営責任者(CEO)のヨハン・ランドグレン氏の年間の給与について3万4000ポンド(約520万円)引き下げて、70万6000ポンド(約1億円)とすると明らかにした。男女間の賃金格差の是正に向けた取り組みの一環としている。
ランドグレン氏は昨年12月にCEO職に就いていた。70万6000ポンドという年収は前任のキャロリン・マッコール氏の最後の給与と同額だという。
イージージェットは声明で、男女の同水準の賃金と雇用機会の均等に取り組んでいると指摘。ランドグレン氏は、こうしたことが同社の全員に当てはまってほしいとし、自分自身の関与も示したかったと述べた。
同社は昨年11月、男女間の賃金格差が52%に及ぶと発表していた。こうした格差の背景には、大部分が男性のパイロットに対するより高額な支払いがあるという。
民間航空会社に占める女性パイロットの割合は小さい。イージージェットによれば、女性パイロットの割合は5%。
イージージェットは、新しく雇用するパイロットの中に占める女性の割合を2020年までに20%に引き上げることを目指している。
同社が17年に雇用した女性パイロットは49人と前年比で48%の増加だった。