NY株、再び続落 1033ドル安
ニューヨーク(CNNMoney) 8日の米ニューヨーク株式市場は、ダウ工業株平均が前日より1033ドル(4.2%)下落して終値は2万4000ドルを割り込み、5日の1175ドル安に次いで過去2番目の下げ幅を記録した。
株式市場は調整局面に入り、わずか2週間前に記録した史上最高値に比べて10%安となっている。
債券市場に対する不安やインフレ懸念、金利に対する懸念などから、S&P500種株価指数やナスダック総合指数も全面安の展開となった。
8日の下げ幅は、2008年の金融危機当時に比べればはるかに小さい。だがこの1週間の下げ幅は、2008年以来で最悪の様相になりつつある。
経済は堅調だが、インフレ懸念が高まる中、投資家は米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ抑制のため予想より早く利上げに踏み切ることへの警戒感を強めている。インフレ懸念を示す10年物国債利回りは、一時4年ぶりとなる2.88%まで上昇した。
ダウの終値が2万4000ドルを割り込んだのは昨年11月以来。ナスダックの終値は2カ月ぶりの低さとなった。
米株式市場はこの数日、乱高下を続けている。米株の変動性指数(VIX)は、2015年8月以来の水準にまで上昇した。
TDアメリトレードの主席マーケットストラテジスト、JJ・キナハン氏は、「5日のような急落はこれで終わりにはならない。今後も変動は続くだろう」「落ち着くまでには2~3週間かかるかもしれない」と話している。