テスラ従業員が操業妨害、運用システム改ざんや情報漏洩
ニューヨーク(CNNMoney) 米電気自動車メーカー、テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)はこのほど従業員に宛てた電子メールで、1人の従業員がカリフォルニア州フリーモントの工場で操業妨害行為を行ったことを認めたと発表した。
テスラが黒字転換を目指し、「モデル3」の生産台数を7月初めまでに週あたり5000台に引き上げようとするさなかの出来事だった。
テスラ株は19日の取引で約5%下落した。
マスク氏は17日夜に従業員に送信したメールの中で、問題の従業員が「大規模かつ破壊的な妨害行為」を告白したと説明。この従業員が製造運用システムのコンピューターコードを改ざんしたほか、大量の社外秘情報を第三者に引き渡したとしている。
動機については、昇進を望んだのにかなえられなかったためだと述べ、「彼を昇進させなかったのは間違いなく正しかった」とした。従業員の氏名は明かさず、解雇したかどうかにも触れていない。
マスク氏はさらに、従業員以外にも、テスラの失敗を望む者が関与した可能性があるとの見方を示し、「テスラに死んでほしいと思う組織はいくらでもある」と主張。空売りで多額の損失を出している投資家や、テスラが推進する太陽光発電や電気自動車を快く思わない石油・ガス会社を挙げ、「そうした会社はあまりいいことをしていないといううわさもある」とした。