グーグル、黒人労働者の引き留めで苦慮 多様性求める声も
ニューヨーク(CNNMoney) 米グーグルで黒人(アフリカ系)とヒスパニック(ラテンアメリカ系)の離職率が最も高いことが分かった。グーグルが年に1回発表している多様性に関する報告書で明らかになった。
グーグルでは黒人の離職率が高く、このため、雇用の伸びが相殺され、雇用を維持できていた場合よりも増加率が小さくなっている。
報告書によれば、2017年に離職率が最も高かったのは黒人で、ヒスパニックが続いた。アジア系の離職率が最も少なかったという。
黒人とヒスパニックが職場に占める割合は、米国では2.5%と3.6%。
人種と性別の両方から見た割合についても初めて明らかになった。それによれば、職場に占める割合が最も少なかったのは黒人の女性とヒスパニックの女性。
グーグルの従業員は先ごろ、投資家と連携し、株主総会で、グーグルの親会社に対し、企業幹部の給与を多様性や多様性の受け入れと連動させるよう求めた。
株主総会に参加したソフトウエアエンジニアのイレーネ・クナップ氏は、「投資家、エンジニア、そして、技術の専門家として、持続可能性や多様性、その受け入れをめぐるリーダーシップの欠如がユーザーに届ける製品の質を根本的に損なうと信じる」と指摘した。
報告書によれば、グーグル幹部に占める男性の割合は74.5%、白人の占める割合は66.9%。