イラン伝統のじゅうたん産業、米制裁で大打撃の恐れ
しかし、制裁発動後、状況は一変。欧州の銀行との取引や現金商売での規制もあり生産量が激減。ゾランバリ氏はこの苦境を乗り切るためインドでシルク製じゅうたんなどの製造拠点を12年初期に設ける対策なども講じていた。
ただ、16年の核合意に伴う制裁解除後は業績が向上。米国への販売促進活動も展開し、最大で2000平方メートル分までの売り込みに成功した。米国内の業績も増え、16年1月から今年6月までには同社の販売実績のうち20%分を占めたという。
8月にも予想されるトランプ政権の制裁再開でこれらの経営努力の成果が一気に消えかねない事態ともなっている。