中国人の買い物減少、米ティファニーに痛手か
ニューヨーク(CNN Business) 米国の高級宝飾品ブランド「ティファニー」は28日、米国を訪問する中国人観光客による同店での支出が減少していると報告した。同社の直近の四半期決算で発表した。
同社の年間売上高は約42億ドル(約4746億円)相当。ティファニーの株価は28日、11%下落し今年の最安値近くを記録した。
ティファニーにとって高級品の販売市場で顧客の約3分の1を占める上客である中国人の存在は大きい。同店の中国人顧客の約3分の2は製品を海外で購入しているという。
同社は今年の有価証券報告書で、中国経済が減速した場合、販売額や利益に悪影響を及ぼす可能性に言及していた。
中国経済は米国との貿易摩擦もあり停滞感が露出し始めている。中国の国営メディアは、海外で買い物をする中国人の減少につながっているとも報じていた。
また、中国の再販市場での収益性が減退しているため米国の高級ブランド品の購入が減っているとの指摘もある。中国政府は最近、高級製品を中国内に持ち込み米国の店舗より安く売っている再販業者を締め付ける税関手続きを強化したともいう。