ナンバープレートに日系人蔑視用語、米カンザス州がリコール
(CNN) 米カンザス州が交付したナンバープレートについて、日系人蔑視用語とされる「JAP」の文字が並んでいるとの苦情が寄せられ、州が問題のプレートを交付された731人に対して返還を求めている。
州税務局によると、ナンバープレートの文字はコンピューターによって生成されたもので、今後はこの並びにならないよう、システムを調整した。
ナンバープレートは無料で交換を受け付ける。今回交換に応じなかった場合は、年1回の更新時に新しいプレートが交付される。
問題となったカンザス州のナンバープレートは、日系アメリカ人市民連盟(JACL)の会員が、カリフォルニア州カルバーシティーで見かけてJACLに連絡した。この会員はカンザス州と米運輸省にも苦情を申し立てている。
JACLによると、他州でこの組み合わせがどの程度使われているのかは分かっておらず、実態調査に乗り出す意向だという。
JACLのデービッド・イノウエ代表は、「これを大した問題と思わない人は、『ジャップ』と呼ばれるような差別を経験したことがないのだろう」と語る。
イノウエ氏は、幼稚園時代にアジア系であることを理由にいじめられた経験があり、幼い息子も同じ経験をしてきたと訴えている。