今年完工の高層ビル、中国が88棟で世界首位
(CNN) 世界各地の超高層ビル計画などの動向を追う組織「高層ビル・都市居住協議会(CTBUH)」は16日までに、今年の完工件数に関する年間統計をまとめ、高さ200メートル以上では中国が88棟と圧倒的な首位になったと報告した。
世界全体の中での比率は61.5%を占めた。2位は米国の13棟。高さ200メートル以上のビルの完工件数は過去10年間、世界で増えており、今年は計143件。過去最高だった昨年比では4棟減だが、史上2位の水準だった。
ただ、中国の88棟は1つの国での完工件数では過去最高記録となった。
中国の件数のうち最多は広東省深セン市の14棟で、世界全体でも3年連続の1位となった。アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ、北京、米ニューヨークや中国北部の瀋陽市などを上回っている。
今年の最大規模の超高層ビルは北京に誕生した528メートルの「中国尊」の通称で知られる建物。高さでは世界8位。今年になってお目見えした高さで最高級の他のビルはベトナムのホーチミンや中国・長沙市に出現し、それぞれ400メートル以上となっている。
他国に目を向ければ、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスやコロンビアの首都ボゴタに地元で最も高いビルが完成。米サンフランシスコとマイアミも同様で、それぞれ326メートル、252メートルのビルが誕生していた。
アジア以外の地域で最も高い342メートルのビル建設は米フィラデルフィアで進み、年内に完工予定。