米国車に対する追加関税、来月から一時停止 中国
香港(CNN Business) 中国は、米国で生産された自動車に対する関税を一時的に引き下げることを明らかにした。中国は、米国との間で貿易摩擦の緩和に向けた話し合いを進めている。
中国財政省は声明で、中国の習近平(シーチンピン)国家主席と米国のトランプ大統領が今月上旬に行った首脳会談に言及し、米国から輸入する自動車に対して課している25%の追加関税について来年1月1日から3カ月にわたって停止すると明らかにした。
これにより、米国車に対する関税は15%と、他国から輸入する自動車と同等の水準になる。
中国はまた、67品目の自動車部品に対する5%の課税も停止する方針。
中国は米国との貿易摩擦が激しくなるなか、米国車や一部自動車部品に対して追加関税を実施していた。
両国首脳は今月上旬にアルゼンチンで行われた会談で、90日の期限を設けて通商協議を行うことで合意していた。
中国財政省は今回の追加関税停止について、米中双方にとって有益な新しい体制をもたらすことにつながる具体的な行動だと述べた。