ドローン飛行で空港閉鎖、英ガトウィック空港混乱状態に
ロンドン(CNN) クリスマス休暇を控えて混雑する英ロンドン南部のガトウィック国際空港で、19~20日にかけて上空を断続的にドローンが飛行したため便の運航ができなくなり、大勢の乗客が混乱に陥っている。
サセックス警察は、何者かが運航を妨害する目的で意図的にドローンを飛ばしているとみて、操作した人物を追っている。国防省は、警察を支援するため専用装置を配備したことを明らかにした。
現時点で空港再開のめどは立っておらず、20日夕刻から21日にかけての便に搭乗を予定している乗客は、空港へ行く前に運航状況をチェックするよう呼びかけている。
ガトウィック空港では現地時間の19日午後9時ごろに2機のドローンが目撃され、空港が閉鎖された。20日午前3時には運航を再開したが、その45分後に再びドローンが目撃されたため、再び閉鎖を余儀なくされた。
警察は英PA通信の取材に対し、「我々が操っている人物に近付いたと思うと、ドローンは姿を消す。空港を再開しようとすると、再びドローンが表れる」と苛立ちを募らせている。
英国では飛行場から1キロ以内でドローンを飛ばすことが禁じられており、違反に対しては5年以下の禁錮刑を定めている。
政府はガトウィック空港閉鎖の影響を緩和するため、ロンドンの他の空港で夜間の飛行を制限すると発表した。
同空港は、ターミナルで長時間待たされる乗客や、別の空港へ向かう乗客で混乱に陥っている。同空港には20日だけで760便が離着陸し、乗客約110万人が利用する予定だった。
同空港に到着を予定していた便は、行先を変更してヒースロー空港など英国内の空港のほか、パリやアムステルダムなどの空港に到着している。