メイ英首相は「ばかな女」? 議会で反発も野党党首は発言否定
ロンドン(CNN) 欧州連合(EU)離脱を巡り政治的な行き詰まりが続く英国の議会で19日、野党・労働党のコービン党首がメイ首相を「ばかな女」と呼んだ疑惑が浮上した。議員からは反発の声が噴出したものの、コービン氏はこうした言葉を使った事実はないと否定している。
メイ氏は議会の答弁で、コービン氏による不信任投票の呼びかけを「パントマイム(笑劇)」になぞらえ、「アドバイスがある。後ろを見なさい。議員は感心していないし、国も同様だ」と述べた。
これに対し、コービン氏は何か侮辱的な言葉を発したもようだ。コービン氏の反応を受け、議員らは謝罪するか発言内容を明確にするよう迫った。
ただ、コービン氏はメイ氏を「ばかな女」と呼んだ事実はないと主張。国家的危機に関する議論を笑劇に変えようとする人々を「ばかな者」と呼んだのであり、メイ氏らに関して「ばかな女」という言葉は使っていないと釈明した。
その上で「性差別的あるいは女性嫌悪的な言葉遣いに断固反対する」としている。
バーコウ下院議長は、映像を検証したが何を言ったのか確信できなかったと説明。「映像を見れば野党党首の言葉が『ばかな女』と解釈される理由は容易にわかる」ものの、100%確信することはプロの読唇術師にもできないとした。