英与党、メイ首相への不信任投票実施へ
ロンドン(CNN) 英与党・保守党の議員らは12日、党首であるメイ首相への不信任投票を実施することを決定した。不信任案が可決されれば、欧州連合(EU)からの離脱を目指すメイ氏は首相の座を退くことを余儀なくされる。
保守党では、党の「1922年委員会」に議員から提出される首相不信任の書簡が、同党に所属する下院議員数の15%を超える48通に達すると不信任案投票が行われる。同委員会の委員長を務めるグレアム・ブレイディ議員は、12日の時点で投票実施の条件が満たされたことを確認した。
投票の日時は12日夜になる見通し。ブレイディ議員は声明の中で、投票後は直ちに集計を行い、可能な限り速やかに結果を明らかにすると述べた。
メイ氏にとっては、これ以上ないほど悪いタイミングでの不信任投票となる。同氏は離脱をめぐるEUとの合意案を議会で通すべく、EU首脳らの支援を求めて奔走(ほんそう)している最中だ。
仮にメイ氏の不信任案が可決されれば、保守党は党首選で新たなリーダーを選出する必要に迫られる。不信任案が否決されれば、党の規定に従いメイ氏に対する不信任投票は向こう1年間実施することができなくなる。