米旅客機の乗務員が飲み物こぼす、被害者は自社CEO
(CNN) 米大手のアメリカン航空機内で乗客を機内に迎え入れ、飲み物サービスに努めていた女性の客室乗務員が同社の最高経営責任者(CEO)に誤って飲み物をこぼす痛恨の不手際がこのほどあった。
乗務員歴が4年のマディー・ピータースさん(28)が勤務中にこの種の粗相を働いたのは初めて。生涯で最悪の出来事の1つに表情が凍り付いたとし、ただ笑顔を作ってその場をしのぐしかなかったと振り返った。
幸いなことに、ダグ・パーカーCEOが怒ることなどなく、非常にわきまえた対応を示したため事なきを得たという。パーカー氏はフライト中にピータースさんに大したことじゃないとも話しかけて安心させ、一緒の写真撮影にも応じていた。
ピータースさんがこの写真やてんまつをソーシャルメディア上に流し、大きな反響も呼んだ。
米アリゾナ州フェニックスからテキサス州ダラスへ向かっていた同社便内での出来事で、ピータースさんや同僚はパーカー氏や他の幹部が同乗することを事前に知らされていた。
乗客が乗り込んでくる際にピータースさんはファーストクラスで飲み物を積んだトレーを動かし、サービスに従事。その際、前にいた乗客が突然立ちどまり、トレーにぶつかったため飲み物が飛び散らかっていた。
ピータースさん自身、パーカー氏の衣服を汚した飲み物の半分ほどの飛沫(ひまつ)を浴びる結果ともなっていた。
ピータースさんはインスタグラムで自らの失態を紹介。「大半の人は自分の会社のCEOに会うことはないだろう。ましてや飲み物を浴びせることなど」と記し、「事故は起きる」と締めくくった。