パリ、電動キックスケーターの歩道走行を禁止へ 事故の増加受け
(CNN) パリで9月以降、電動式のキックスケーターで歩道を走行することが禁止されることが5日までにわかった。ボルヌ仏交通担当相が発表した。
9月以降、電動キックスケーターで同市内の歩道を走った場合は135ユーロ(約1万7000円)の罰金が科せられる。
ボルヌ氏は仏紙パリジャンとのインタビューで、電動キックスケーターが急速に広まり、無法状態の様相を呈していると指摘。これに伴い事故が多発しているため、歩行者が安心して歩けるよう歩道での走行を禁止すると説明した。
パリをはじめとする欧州の都市にはこの1年で、米新興企業ライムなどによる電動キックスケーターのシェアリングサービスが次々に進出した。
同時に安全性への懸念が強まっている。米疾病対策センター(CDC)とテキサス州オースティンの保健当局が先日、共同で発表した調査報告によると、電動キックスケーターの事故は初心者で特に目立ち、負傷者の3人に1人が初めて、6割以上が10回目以下の利用者だった。