A380の世界最短路線誕生へ ドバイ、オマーン間340キロ

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エミレーツ航空が運航するA380の機体/Alexander Hassenstein/Getty Images

エミレーツ航空が運航するA380の機体/Alexander Hassenstein/Getty Images

(CNN) アラブ首長国連邦(UAE)・ドバイに拠点を置くエミレーツ航空は6月1日までに、総2階建ての巨大旅客機A380を隣国オマーンの首都マスカットへの路線に投入すると発表した。

世界最大の旅客機による世界最短の路線と宣伝している。

就航開始は今年7月1日で、1日2便飛ばす。ドバイ、マスカット間の距離は340キロ。朝の便はドバイを現地時間の午前8時25分に出発。マスカット国際空港着は現地時間の午前9時40分の予定。

座席配置は3クラスに分かれ、1階部分にはエコノミー用の429席を用意。2階は座席が180度傾斜するビジネスクラス76席とファーストクラスの14席に充てられる。

A380機の製造元の欧州エアバスによると、同機製造に使われる全てのワイヤの長さを算定した場合、500キロを超え、ドバイ、マスカット間の距離を上回ることになる。

エミレーツ航空が運航するA380による世界最短路線はこれまでドバイから379キロ離れたカタール・ドーハ行きの便だったが、両国間の外交対立で2017年に全便が取りやめとなっていた。

マスカット行き便へのA380導入については、オマーンからドバイ経由での長距離路線利用客の取り込みを狙っている。継ぎ目なしにA380に搭乗出来る体験になるとしている。

同航空の現在のマスカット行きは1日3便で、機材は米ボーイング社の777―300ER型機。

エミレーツはA380による世界最長路線も運航しており、ドバイからニュージーランド・オークランドまで約16時間の空の旅も提供している。同社が運航するA380は100機以上で、航空会社では世界最多。

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