キャセイ航空CEOら辞任、香港デモ絡みで引責か
香港(CNN Business) 香港を拠点とする大手のキャセイパシフィック航空は16日、ルパート・ホッグ最高経営責任者(CEO)が19日付で辞任すると発表した。
証券取引所向けの文書で表明した。最高顧客責任者(CCO)も同じく退任する。両氏の辞任は中国の国営メディアが最初に報じていた。
同社は多くの職員が若者らによる反政府デモに参加し、中国当局から警告を受けてもいた。また、国際空港にも波及したデモの影響で欠航が相次ぎ業績悪化や株価下落も招いていた。
ホッグCEOは声明で、アジアに不可欠な航空拠点としての香港の将来を信じていると指摘。その上で、「ここ数週間は同社にとって試練の時期だったとし、CCOと共に会社の指導者としての責任を取る」と引責辞任であることをにじませた。
中国当局はキャセイ航空従業員のデモ参加などに伴い、社員管理の徹底を求め、デモに関与した者を中国本土便に乗務させないことなどを要求。キャセイはこれに応じる考えを示し、デモ参加のパイロットを解雇するなどしていた。