香港空港でデモ隊と警官隊が衝突、14日は平常運航か
香港(CNN) 香港国際空港に13日夜、警官隊が出動し、座り込みを続けるデモ隊と衝突した。警察は14日早朝、この衝突で5人が逮捕され、警官2人が負傷したと発表した。
警官隊は午後10時半ごろ、少なくとも5台のバスで空港に到着。デモ隊はバリケードを張って抵抗した。続いて機動隊も出動してターミナル前に集結し、デモ隊と衝突した。
機動隊員がデモ参加者の1人を取り押さえようとして後ろから襲われ、警棒を奪われてけん銃を構える場面もあった。
デモ隊はこれに先立ち、1人の男性を変装警官だとして拘束。男性は一時、意識を失ったとみられ、救急隊員が駆け付けようとしたが、デモ隊が数時間にわたってこれを妨害した。
警察は空港への出動について、デモ隊を解散させるのが目的ではなく、現場で襲われて包囲され、治療を必要としている旅行者を安全に助け出すためだと説明した。
警官隊の到着を受けてデモ隊は通行妨害を解き、救急隊がこの男性を救出した。
もう1人の男性もデモ隊に拘束され、荷物カートに縛り付けられていたが、救急隊員の手で空港から運び出された。中国共産党系の国際情報紙「環球時報」によると、この男性は同紙の記者だという。