レストランで男女別の入り口、サウジ政府が撤廃の方針
(CNN) サウジアラビア政府は12日までに、国内のレストランにこれまで命じてきた男女別々の入り口の設置を廃止する方針を明らかにした。
イスラム教の教義を重んじる厳しい統治からの脱却を目指す近代化政策の一環。地方自治などの担当省によると、同国ではレストランや飲食施設に対し女性と家族用、男性用の入り口を分けて設けることを義務づけてきた。
ただ、近年は多くのレストランがこの規則を守らない風潮が生まれていた。
サウジ政府は近代化政策に伴って女性の権利を尊重する施策も打ち出しており、今年8月には旅券保持の禁止を撤回し、男性の保護者の同意なしでも海外旅行を認める決定を下した。
2017年には女性による車の運転も承認し、翌年には運転免許証の発給も始めていた。
一方で政府は国内にくすぶる政策批判の封じ込めも強めており、昨年は女性の車の運転の権利獲得を要求していた多数の女性活動家を投獄するなどしていた。この措置は国際社会の非難を浴び、一部の活動家はその後、釈放されてもいた。