紅海でイランのタンカーが爆発、「ミサイル攻撃」と国営メディア
(CNN) 国営イラン通信(IRNA)は、サウジアラビアの港湾都市ジッダ沖の紅海で11日、イラン国営石油(NIOC)の所有する石油タンカー1隻にミサイル2発が命中し、船体が損傷したと報じた。
イラン国営タンカー会社(NITC)の広報担当幹部は、イラン国営プレスTVの取材に対し、これらのミサイルが「恐らく」サウジ本土から飛んできたとの見方を示した。
現段階でイラン政府の当局者は、攻撃の主体についていかなる言及も行っていない。
IRNAによればジッダの沖96キロに位置していたこのタンカーでは爆発が発生し、紅海に石油が流出した。タンカーの乗組員は全員無事で、現在ミサイルの出所に関する調査が行われている。
過去数カ月、中東地域では石油タンカーや石油の生産施設を狙った攻撃が相次ぎ、緊張が高まっている。9月にはサウジにある世界最大規模の石油施設が無人機による攻撃を受けて炎上。同国の原油生産が半減する事態となった。
この攻撃についてはイエメンの反政府武装組織フーシが犯行声明を出したが、サウジと米国はイランの基地から行われた可能性が極めて高いとの認識を示していた。