コンペで優勝した大連市のロゴ、ディズニーにそっくり? 中国
香港(CNN Business) 中国・大連が観光促進を目的に、市の新しいロゴを選ぶデザインコンペを実施した。ところが優勝した作品がディズニーのロゴにそっくりだったことから、ネットで批判の的になっている。
大連文化観光局は先週、同市の新しいロゴを選ぶコンペで優勝した作品を発表。市の特徴を「色鮮やかに」表現したデザインとして高く評価した。
しかしこのデザインについて、ディズニーのロゴに酷似していると指摘する声が、中国のインターネットで瞬く間に広まった。
中国の短文投稿サイト「新浪微博(ウェイボ)」では、「大連市ロゴ」のハッシュタグがトレンドに浮上。特に「D」の文字のデザインと、「i」の点の部分のデザインが注目を集めた。
「観光局がディズニーのロゴを見たことがないなんて、馬鹿げてないか?」「捜査が必要かも。明らかに著作権問題だ」といった投稿も相次いでいる。
こうした批判を受けて大連市は、調査に乗り出したことを明らかにした。問題のロゴはまだ、正式に採用されたわけではないと釈明している。
組織委員会は17日に発表した声明で、「この作品が模倣だった可能性が一部のネット市民から指摘され、我々は強く憂慮している」と述べ、「ルールに従い、参加者は全員が自らの提出物の著作権を保有していなければならない」と説明。調査の結果、今回の優勝は取り消される可能性があると言い添えた。
多国籍企業のブランドやロゴが中国で模倣されるのは、今回に限ったことではない。中国では一般的に、政府に対して最初に出願した者に商標登録が認められる。