東京地検、ゴーン被告と「協力者」3人に逮捕状 出国助けた疑い
東京(CNN Business) 東京地検特捜部は30日、中東レバノンに逃亡した日産自動車の前会長、カルロス・ゴーン被告並びに逃亡を手助けしたとみられる「協力者」3人について逮捕状を取った。
特捜部の声明によると、ゴーン被告は昨年12月29日、保釈中で海外渡航が禁止されていたにもかかわらず出国審査を受けることなく不正に出国した。また逃亡にあたっては、外国籍のマイケル・テイラー容疑者、ジョージ・ザイエク容疑者、ピーター・テイラー容疑者の3人が、東京から大阪への移動に協力したとしている。
3人はゴーン被告を「荷物」の中に隠し、関西空港の保安検査場を地上職員に気付かれることなく通過させたという。
ゴーン被告はその後プライベートジェットで日本を脱出。トルコを経由してレバノンに入国した。
逮捕状の罪名は出入国管理法違反と、「犯罪者の隠避」による刑法違反となっている。
特捜部は協力者3人の国籍を明らかにしていないが、米紙ウォールストリート・ジャーナルとブルームバーグの報道によれば、マイケル・テイラー容疑者は米軍の特殊部隊「グリーンベレー」の元隊員で、ザイエク容疑者はレバノン生まれ。2人とも民間人に対する警護のスペシャリストだという。