休暇目的の自家用機、着陸後追い返す 隔離措置で 仏

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全土規模での隔離措置を受け、人通りの絶えた南仏カンヌの街路/Valery Hache/AFP/Getty Images

全土規模での隔離措置を受け、人通りの絶えた南仏カンヌの街路/Valery Hache/AFP/Getty Images

(CNN) フランスの警察は11日までに、休暇目的の外国人ら10人を乗せた自家用ジェット機がロンドンから南仏マルセイユの空港に着陸後、新型コロナウイルス対策の全土規模での隔離措置を理由に追い返したと発表した。

空路での越境担当の警察によると、10人は40〜50歳の男性7人と25歳前後の女性3人。クロアチア、フランス、ドイツ、ルーマニアやウクライナの出身者だった。マルセイユからカンヌへの移動を望んでいた。

警察は今月4日、マルセイユ・プロバンス空港から同機の着陸計画の連絡を受けた。これに対し乗客の男性2人、女性1人のフランス人を除き入国を拒否する方針を伝えたが同機は同日着陸したという。

警察によると、今回の旅行は不動産業や金融業に従事するクロアチア人男性が企画。同機やカンヌの別荘の他、同ジェット機の到着前に空港に着陸していたヘリコプター3機も借りていた。

事情聴取に「金はたくさんある」と述べ、「罰金を払ってカンヌに行きたい」と申し出たという。

7人の入国を拒否したが、フランス人3人を含め計9人がロンドンに戻った。残る1人のウクライナ人は別の航空機を借りてベルリンへ向かったという。

感染対策の封鎖措置が講じられているフランスでは、外国人が入国するためには相応の理由が必要。病院スタッフを支援する医療従事者や医療器具を運ぶ個人などは受け入れている。

着陸したヘリ3機の操縦士は正当な理由なく旅行したとして罰金刑が科された。フランスでは現在、必要不可欠でない旅行は許されていない。

一方、ジェット機の操縦士は立件しない見通し。フランスへまだ合法的に入国していなかったことが理由となっている。

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