独旅客機、閉鎖中の伊空港へ「フライング」して引き返す
(CNN) ドイツの格安航空会社(LCC)ユーロウイングスの小型旅客機がドイツ・デュッセルドルフからイタリア領サルディーニャ島への運航を再開したものの、現地で空港がまだ閉鎖中と知らされ、引き返していたことが分かった。
この便はサルディーニャ島在住の乗客2人を乗せて23日午前に出発し、1170キロ離れた同島北部オルビア空港の上空に到達。そこで初めて管制から、同空港は民間航空機の離着陸を再開していないとの連絡を受けた。
同便は上空でしばらく待機したが着陸の許可は得られず、代わりに約190キロ離れた同島南部カリアリの空港へ向かう案を提示された。
乗員らは結局、デュッセルドルフへ戻ることを決めたという。往復の飛行時間は合わせて約4時間。飛行中、2人だけの乗客が互いに距離を確保できたことは確かだろう。
ユーロウイングスの報道担当者はCNNとのインタビューで、欧州の多くの空港では状況が目まぐるしく変化していると指摘。各空港の運用時間や閉鎖に関する情報は直前に変更されることが多く、各国の入国制限も日々更新されていると説明した。
イタリアでは運輸当局が17日に空港の再開を決めたものの、その決定は同日中に地域レベルで覆され、これが混乱を招いたとみられる。オルビア空港の閉鎖は今のところ、少なくとも来月2日まで続く見通しだ。