ソフトバンク、4万人超に抗体検査 191人が陽性
香港/東京(CNN Business) ソフトバンクグループは、社員など4万4000人以上を対象に新型コロナウイルスの抗体検査を実施し、その結果を発表した。ソフトバンクによれば、日本の企業が行った検査としては最大級だという。
ソフトバンクの9日の発表によれば、社員やその家族、取引先、医療関係者など4万4066人に対して新型コロナウイルスの抗体検査を実施した。陽性は191人だった。ソフトバンクの店舗などで働く従業員の陽性率は0.04%だった。日本企業のオフィスやコールセンターで働いている人の陽性率はそれぞれ0.2%と0.4%と、ソフトバンクの割合よりも高いという。
今回の検査には中国で開発された検査キットを利用した。ソフトバンクグループの孫正義社長によれば、安全に広く、素早く実施できることから抗体検査の実施を決めたという。一部の専門家からは、利用できる抗体検査の正確性について多くのことが依然としてはっきりしていないことや、新型コロナウイルス自体の性質についてもわからないことが多いとの指摘もある。
米国でも検査キットの利用や開発が行われているが、正確性が高いものは少なく、活性ウイルスの検出に失敗するものもある。