死亡した乗客にコロナ感染の症状か、米ユナイテッド航空が接触追跡
(CNN) 米ユナイテッド航空機内で倒れ、緊急着陸後に死亡が確認された乗客の男性が、新型コロナウイルス感染の症状を示していたとの情報を受けて、同航空と米疾病対策センター(CDC)が調査を進めている。
ユナイテッド航空によると、男性は今月14日、オーランド発ロサンゼルス行きの国内線機内で体調不良を起こした。同機はニューオーリンズに緊急着陸し、スタッフには「心停止」との診断が伝えられた。
男性は救急搬送された現地の病院で死亡が確認された。
同航空の報道担当者によると、男性の妻が救急隊員に、夫は味覚や嗅覚の喪失など新型ウイルス感染に関連する症状があったと話していたことが分かった。ただし、医師による感染の診断はなかったという。
男性は搭乗前のチェックリストに「新型ウイルス感染の診断を受けていない」「新型ウイルス感染に関連する症状はない」と記入していた。同報道官は、この申告が正しくなかったことが分かったと指摘した。
遺族によると、男性は高血圧や呼吸器関連の基礎疾患があり、出発前から体調が悪かったという。
当初は心停止とされたため、この便は引き続きロサンゼルスへ向かった。乗客には後続の便に乗り換える選択肢が提示されたが、全員が同じ機内にとどまった。
同航空はCDCの要請に応じ、接触や感染の恐れがあった乗客らに連絡を取るための情報を共有している。