台湾エバー航空、外国人操縦士を解雇 域内感染関連で
(CNN) 台湾で最近、新型コロナウイルスの域内感染者が今年4月以降、初めて見つかった問題で地元のエバー航空は24日までに、この感染との関係が指摘され、新型コロナ予防策を無視したとしてニュージーランド人操縦士を解雇したと発表した。
台湾の中央通信社(CNA)が報じた。60歳代とされるこの操縦士はマスクを着用せず、同僚2人を感染させたともした。また、同航空や地元の公衆衛生当局への十分な情報提供を怠った責任も問われている。
公衆衛生当局は22日、4月以降初めてとなる域内感染の発生を発表。この感染者は30歳代の女性で、12月8〜12日の間に操縦士と接触後陽性反応を示したとされる。操縦士は同月18日に検査を受け、20日に感染がわかっていた。
感染者の接触先の追跡を担う当局はこの期間内に操縦士が多数の公の場所を訪れたことを突き止めていた。
操縦士は11月29日に米国便の勤務に就き、台湾には12月4日に戻っていた。
地元当局はまた、感染者の接触先を追跡する調べで立ち寄り先や行動面で十分な情報を提供しなかったとし操縦士に罰金を科す見通し。罰金額は6万〜30万台湾ドル(約22万2000円〜111万円)とみられている。