米年末商戦、小売売上高は3%増 家具など好調、ネット通販1.5倍に
ニューヨーク(CNN Business) 新型コロナウイルス感染拡大のなかで迎えた米国の年末商戦は、家具や日曜大工用品が好調な売れ行きを示し、小売売上高が前年比3%増となったことが分かった。
米クレジットカード大手マスターカードが、10月11日から今月24日までの消費動向を分析したリポートを発表した。
それによると、インターネット通販はこの期間、前年比49%増と大きな伸びを示し、売上高の19.7%を占めた。
多くの業者が商品配送の遅れを見越して、早めの注文を促す特別セールなどを実施した結果、クリスマス直前の駆け込み消費は昨年より減少した。1日の売上高が最も多かったのは、感謝祭翌日の「ブラックフライデー」に当たる先月27日だった。
売上高の前年比を分野別にみると、家具・インテリア雑貨が前年比16.2%増、日曜大工用品が14.1%増、電子・電化製品が6%増と好調だった。
一方で百貨店と衣料品の売上高は前年に比べ、それぞれ10.2%と19.1%落ち込んだ。米国では感染拡大が始まってからこれまでに、小売り・レストランチェーンの約30社が経営破綻に追い込まれている。
ただし、通販部門の売上高は百貨店で3.3%、衣料品で15.7%増加した。