タイの国内線旅客機、コロナ対策で飲食類や出版物提供を禁止
(CNN) タイ政府は3日までに、新型コロナウイルスの予防策として国内線の旅客機便内で食事や飲み物、全ての出版物の提供を禁止する措置を再度打ち出した。乗客の安全確保に関する印刷物の提供は除外される。
違反行為には同国の民間航空行政当局が罰金を科す可能性もある。タイでは昨年4月26日にも同様の対策が講じられ、同年8月31日に解除されていた。今回の再度の発動は昨年12月31日から始まった。
民間航空行政当局の責任者はCNNの取材に応じ、国内線で折り返し便の機内掃除の時間は機材の迅速な再利用率などを狙うためか極めて短く、提供される出版物などを徹底的に消毒出来る可能性は少ないと指摘。このため機内にある必要不可欠でない読み物類はウイルス拡散のリスクにつながり得るとも述べた。
乗客が保有する雑誌や新聞の機内持ち込みは可能だが、降機時に機外へ持ち出すことが要求される。飲食物を持参することも可能だが、常時のマスク着用が必要なため機内で摂取することはほぼ不可能となる。
民間航空行政当局の報道発表文によると、乗客が機内乗務員に水を求めた場合、薬の飲用も想定されるため提供することは認められる。
タイ内の国内線旅客機の運航状況は現在、能力の約40%にとどまっているという。