「ケチャップ不足」、全米で深刻化 新型コロナの影響で
突如として、全米の飲食店が料理や飲料をパッケージに詰めて、在宅で働く人たちなどに販売するようになった。そうした客たちは調味料を期待する。このためレストランとファストフード店が直接的に競合するようになった。店内での飲食を中止したファストフード店も、ミニパック入りケチャップの注文を増やしている。
需要と値段は上昇し、供給は落ち込んだ。
米ケチャップ最大手のハインツはこの問題の中心的存在だ。同社は対応強化に乗り出し、数日前には生産量を25%増やして年間計120億のミニパック入りケチャップを製造する計画を発表した。
コロラド州では事態が一層緊急性を帯びている。7月には思いがけず、大リーグのオールスター戦が同地で開かれることになった。
フューセレイさんは、できるだけたくさんケチャップを蓄えて需要に応えたいと話し、「今から注文する。冗談抜きで」と笑った。