737MAX機、電気系統に新たな不具合 一部が運航停止へ
ニューヨーク(CNN Business) 米ボーイングは10日までに、主力の旅客機「737MAX」の電気系統に新たな不具合が見つかったと報告した。
同型機の特定の機材を保持する航空会社16社に運航をいったん停止し、この問題点に対応するよう求めた。同社は米連邦航空局(FAA)と共に不具合の解決に取り組んでいるともした。
ボーイングはこれら航空会社16社の詳細に触れず、電気系統に支障が出かねない同型機の機数も明らかにしなかった。
CNNの安全問題アナリストは、機体の電気系統全ての電源ともなっている主要な出力制御システムのバックアップが絡んでいる可能性を指摘。このシステムは民家に例えるなら、電気遮断装置に相当するともした。
737MAX型機は2度の墜落事故を受け、2019年3月から昨年11月まで全ての機材が運航停止となっていた。FAAが欠陥があった安全飛行制御装置の改善を評価して運航再開を承認したが、中国を含む一部の国は路線にいまだ投入していない。
米国で同型機を保持する航空会社は、サウスウェスト、ユナイテッド、アメリカンにアラスカの4社。サウスウェストとユナイテッドは運航再開の許可が出た後、追加の機材を発注してもいた。