米ディズニー、身だしなみの規定を変更 キャストの個性尊重
ニューヨーク(CNN Business) 米娯楽大手ウォルト・ディズニーは、キャストと呼ばれるテーマパーク従業員の外見や服装に関する規定を変更する。パークス事業部のジョシュ・ダマロ会長が、このほど公式ブログで明らかにした。
ダマロ氏はブログの中で、アトラクションの改修やパークの価値感の近代化の約束と並んで、キャストの身だしなみ規定の変更を発表した。
服装に関しては、「ジェンダーインクルーシブな(性別にとらわれない)ヘアスタイル、ジュエリー、ネイル、コスチュームの選択」に関し、個人の表現の形態を尊重して柔軟性を高めると表明。キャストが「適切に見えるタトゥー」を見せることも容認する考えを示した。
変更の理由については「引き続き現代の職場にふさわしいものとするためだけでなく、我々のキャストが仕事で自分たちの文化や個性をもっと表現できるようにするため」としている。
これまでディズニーのキャストといえば、家族連れに優しいイメージを保つため、清潔感があるスタイルが望ましいとされ、例えば顔が隠れるような髪型や、伸ばしたひげは禁止されていた。
多様性の受け入れが重要だとしている/Disney
しかし企業が包括性を重視するようになった今、ディズニーは進化する世界に合わせてテーマパークを新しくする方法を模索している。
「ディズニーとのかかわりの中で出会う物語や体験、商品に、ゲストの皆さんの背景や伝統を反映させたい。そして現在と将来のキャストには、職場の一員としての意識を感じてほしい」「これは誰もが歓迎されていると感じ、独自の人生経験や考え方、文化が尊重されると感じてもらえる環境の醸成を意味する。そこでは寄り添いを尊重し、互いに支え合う。集団としての成功に貢献する重要な要素として多様な意見や考え方が求められる」。ダマロ氏はそう説明している。