ブッシュ元大統領、国民の党派分断を指摘 ミシェル夫人との交流振り返り
(CNN) ジョージ・W・ブッシュ元米大統領は18日、米CBSテレビとのインタビューで、かつてミシェル・オバマ前大統領夫人と自身の交流を目にした国民の反応には驚いたと語り、米社会で続く党派間の分断を指摘した。
共和党のブッシュ氏は、民主党のオバマ夫妻と良好な関係を維持してきた。
オバマ政権時代、首都ワシントンに完成した国立アフリカ系米国人歴史文化博物館の開館式ではミシェル夫人と抱擁を交わした。
2018年には共和党の重鎮だったジョン・マケイン上院議員(当時)の葬儀で、ミシェル夫人にミントキャンディーを渡した場面が話題になった。
ブッシュ氏によると、米国民はミシェル夫人と同氏の友好的な姿に大変驚いていた。「党派的な発想が強すぎて、ジョージ・W・ブッシュとミシェル・オバマが友だちに同士だとは想像もできない」のだろうと語り、その反応に「衝撃を受けた」と明かした。
ローラ・ブッシュ夫人も「あれは友情だった」と振り返った。
ブッシュ氏はインタビューで、移民政策をめぐる議会での攻防にも言及。議員らが険しい発言を慎むことで移民に敬意を払う雰囲気が生まれ、それが政策転換にもつながることを期待すると述べた。
同氏は最近、移民をモデルにした絵画の作品集を出したばかり。この本が政策を転換させるわけではないが、変革を目指す人々の仲間としての「小さな声」だと述べた。