米ギャップが家庭用品ブランド「ギャップホーム」を展開へ ウォルマートと提携
ニューヨーク(CNN) 米衣料品大手ギャップが米小売り大手ウォルマートと手を組んで、室内装飾やベッド、卓上、浴室で使う製品を扱う新ブランド「ギャップホーム」を立ち上げる。
オーガニックコットンやリサイクル素材を使った製品など400点以上をそろえ、来月24日からウォルマートの通販サイト「Walmart.com」で独占販売される。
ギャップは昨年就任したソニア・シンガル最高経営責任者(CEO)の下、業績の回復を目指している。ギャップブランドの再興を目指し、売り上げの成長を求めて新分野への進出を模索していた。
同社は昨年5月、アパレル以外の分野への進出で支援を得るため、世界的なライセンス企業IMGと契約している。
ギャップブランドのマーク・ブライトバードCEOはウォルマートとの提携について、複数年の契約であり、ウォルマートの規模を考えればギャップブランドに新たな顧客を引き入れる手段になると語った。
展開する製品は、軽いシャンブレー素材のまくら(16ドル)や、柔らかいジャージー素材でできたキングサイズの掛け布団(65ドル)など。
ウォルマートのアンソニー・スーフー副社長(家庭部門担当)は、同社にとっては家庭用品の分野で独占商品を手頃な価格で提供でき、競争力を高めるメリットがあると語る。
他社と提携して異分野に進出する事例は他にもある。米小売り大手ターゲットはデニムブランドのリーバイスと組んで、室内装飾やペット用品の限定商品を販売している。