3回目の接種でデルタ株からの保護強化、ファイザーの新データが示唆

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米ファイザーと独ビオンテックが共同開発した新型コロナウイルスワクチン/PATRICK T. FALLON/AFP via Getty Images

米ファイザーと独ビオンテックが共同開発した新型コロナウイルスワクチン/PATRICK T. FALLON/AFP via Getty Images

(CNN) 米製薬大手ファイザーは28日、同社と独ビオンテックが開発した新型コロナウイルスワクチンの3回目の接種を受けると、変異株「デルタ株」に対する保護が強力に引き上げられると示唆するデータを公表した。

このデータによると、デルタ株に対する抗体の水準は3回目の接種を受けた18~55歳で5倍、65~85歳で11倍高まる。

この結果は23人の被験者を対象としたもので、オンラインで発表された。査読を受けておらず、出版もされていない。

抗体の水準と保護の度合いとの間に相関関係があるのか、またさらなる保護が必要なのかは不明。米疾病対策センター(CDC)は、現在のワクチンで、広まっているすべての変異株に対して十分な保護が与えられるとしている。

ファイザーの研究開発を率いるミカエル・ドルステン氏は28日の同社業績発表の場で、3回目の接種に関するデータについて「力づけられる」と発言。「保護が弱まる可能性がある接種後6カ月を超えた時点で3回目の接種を受けることで、本研究の参加者の中和抗体価が3回目の接種前に比べ接種後は最大100倍まで高まっている可能性があると推測される」と述べた。

このデータによれば、ベータ株など他の変異株への抗体レベルも大幅に高まったという。

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