ワクチン接種の従業員に11万円提供、米資産運用会社
ニューヨーク(CNN Business) 世界最大級の資産運用会社バンガードが、ワクチンを接種した従業員に1000ドル(約11万円)を提供することが分かった。
従業員に新型コロナウイルスのデルタ株に関する懸念が高まる中、一部の企業は従業員に対してワクチンの接種を促そうと、非常に大胆なインセンティブ(動機付け)策を取り入れている。バンガード社の場合、およそ1万6500人という米国法人の従業員全員が対象で、10月1日までにワクチン接種証明を提示しなければならないという。
バンガード社の広報担当を務めるチャールズ・カーツ氏は声明で、「同社はワクチンがウイルスの拡散を食い止める最善策であると認識しており、社員にワクチン接種を強く推奨する」とし、「そのため、われわれは新型コロナワクチン接種の証明書を提示した従業員に対するインセンティブを提供する」と述べた。
最初にブルームバーグ通信が報じたところによると、バンガード社は1000ドルという数字を認め、このインセンティブ策は「ワクチンを接種することによって、自分自身を、またお互いを、われわれのコミュニティーを守る」ために時間を取ってくれた従業員に報いようと計画されたと説明した。
今回の動きは、さまざまな企業がワクチン接種率を増加させる取り組みを強化する中で明らかになった。
マイクロソフトやフェイスブック、グーグルは最近、従業員がオフィスへの出勤を再開する場合、ワクチンの接種を必要条件とすると発表している。