カナダ・マニトバ州、コロナ抑止に向けた規制緩和 住民の8割がワクチン接種で
(CNN) カナダ・マニトバ州の保健当局者は3日、州内の資格がある住人のうち少なくとも80%が新型コロナウイルスのワクチンを少なくとも1度接種したことを受けて、新型コロナウイルスの流行抑止に向けた規制を最小限にすると明らかにした。この規制は新型コロナウイルスの流行が始まって以来続いていたが、当初の予定よりも1カ月前倒しでの規制緩和となる。
マニトバ州のパリスター州首相は声明で、住民に謝意を示し、これまでで最も高水準のワクチン接種を達成して、経済活動の再開をより早く実現できる位置にいるとの認識を示した。
州政府によれば、約75%の住民は来週、2回目のワクチン接種を受ける見通し。
マニトバ州での発表は、隣国である米国で起きている出来事とは著しい対比を見せている。米国では多くの地域社会でワクチン接種が遅れたことで新型コロナウイルスの急拡大に火がつき、それが収まる気配はない。このため、一部地域では、感染力の強いデルタ株の流行を抑えようと、新型コロナウイルス抑止に向けた規制やマスクの着用を再開した。
マニトバ州では7日から、ジムや図書館、ネイルサロンなどの個人向けサービス、小売業などは規制なしで再開される。自宅での屋内外での集まりも規制がなくなる。
屋内の公共の場所でマスクの着用は求められなくなる。ただし、当局者は声明で、12歳以下の子どもを含むワクチン接種を終えていない人については屋内でのマスクの着用を継続し、社会的距離を確保することを「強く推奨する」としている。