米金融市場、急速にムード改善 FRBのテーパリング慎重姿勢で
8月は株式市場にとって素晴らしい月だった。ダウは1%以上、ナスダックは約4%上昇したほか、S&Pも3%近く上がり7カ月連続高となった。
投資家がいま最も恐れているのは、さらなる株高に乗り遅れることだと思われる。ここにきて上昇銘柄の範囲が広がり、医療や公益事業、不動産といったバリュー寄りのセクターの株がそろって大幅高を記録しているのも心強い。
一方で、すでに史上最高値圏にあるアップルやフェイスブック、グーグル親会社アルファベットの株価がすぐに冷え込むこともないだろう。
ナベリア&アソシエイツのルイス・ナベリアCIOは31日の報告書で、「政治的混乱が世界中に広がる中で、グロース株は引き続き私たちのオアシスになると見ている」と指摘した。
「資金はどこかに向かう必要がある。超低金利環境を背景に、数百万人に上る新規参入の投資家が高利回りを求めて株式市場に目を向けている」(ナベリエ氏)