米テスラ本社、テキサス州に移転へ マスク氏が発表
(CNN Business) 米電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は7日、同社の株主総会で、本社をテキサス州オースティンに移転すると発表した。
同社は現在、創業地であるカリフォルニア州サンカルロス、および同社初の工場がある同州フリーモントに近い、パロアルトに本社を置いている。
同氏は理由として、現在地で生じる住宅事情および長距離の通勤がハードルとなっていることを挙げ、オースティンの工場は空港から5分、中心街から15分の距離であると指摘した。米不動産サイト「Realtor.com」によると、住宅価格の中央値はパロアルトが330万ドル(3億7000万円)、オースティンが58万8000ドル(約6600万円)となっている。
同氏自身は昨年12月、テキサス州へと転居。また同氏が率いる宇宙企業「スペースX」も同州南部で、「スターシップ」と呼ばれる巨大ロケットシステムの開発を進めている。
ただ、同氏はテスラが本社を移転しても、カリフォルニア州で「相当な」規模の拡大を継続していく計画であることを明かした。「これはテスラがカリフォルニアから出ていくといった話ではない」と説明している。