NZと英国、FTA締結で合意

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英国とFTAで合意したことを発表するNZのアーダーン首相/Hagen Hopkins/Getty Images

英国とFTAで合意したことを発表するNZのアーダーン首相/Hagen Hopkins/Getty Images

ロンドン(CNN Business) 英国とニュージーランドは22日までに、自由貿易協定(FTA)を締結することで合意した。ブルドーザーやワイン、バス、衣服の関税引き下げにつながるとみられる。

1年4カ月の交渉を経て結ばれた今回の合意は、英国にとって欧州連合(EU)離脱後に他国と成立させた協定の最新のものとなる。

ニュージーランドとの協定で英国経済が勢いづくとは考えられていないが、英政府はこれにより英国の環太平洋経済連携協定(TPP)加盟に「道が開ける」と期待を寄せる。ニュージーランドはTPP加盟11カ国のひとつ。

両国の昨年の貿易額は23億ポンドと、英国の貿易額全体の0.2%に満たない。英政府独自の推計によれば、FTAが同国の国内総生産(GDP)を引き上げることはないとみられる。

英政府は通商政策に関する交渉を独自に行えるようになったことがEU離脱の重要メリットだと主張する。ここまでニュージーランド、オーストラリア両国との合意を進めてきたが、国内の農業従事者は安価な輸入品に対する懸念からこうした動きに反対している。

2020年、EUは英国の物品・サービスの輸出先の42%、輸入元の50%をそれぞれ占めていた。企業各社はEU離脱に伴う新たな貿易障壁に直面している。

英国は日本とノルウェーとの間でも新たな通商協定を結んでいるが、これらはEUによって交渉された既存の協定に基づくものだった。

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