英エリザベス女王が病院で一夜、「予備検査のため」 王室報道官
ロンドン(CNN) 英エリザベス女王(95)が20日に「予備的な検査」のため病院を訪れ、病院で一夜を過ごしたことが分かった。英王室の報道官が明らかにした。女王は今週、英領北アイルランドへの訪問を急きょ取りやめていた。
女王は21日にはウィンザー城に戻ったという。
声明では「数日間休息を取るようにという医療上の勧告を踏まえ、女王は20日午後、予備的な検査のため病院を訪れ、本日の昼食時にウィンザー城に戻った。依然として元気な状態にある」としている。
王室の以前の発表によると、女王は当初、21日にアーマーの教会で南北アイルランド分離と北アイルランド創設から100年を記念する行事に出席する予定だったが、訪問中止を求める医療上の勧告を「不本意ながら」受け入れた。
ただ、英スコットランドのグラスゴーで今月始まる国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)には参加するとみられている。
王室の情報筋はCNNに対し、病院訪問を当初発表しなかったのは短時間の滞在になる予定だったからだと説明。女王には医療上のプライバシーがあると指摘した。
この情報筋は、病院で一夜を過ごしたのは実務的な理由からだとし、医療チームが慎重な対応を取ったとも述べた。
女王は21日午後には机に向かい、軽い公務をこなしたという。
エリザベス女王は世界で最も在位期間が長い君主で、70年近くにわたって英国に君臨している。