(CNN) イリーナ・ゴンザレスさんは生後20カ月の息子のために、完璧なクリスマスプレゼントを見つけた。ピンクの車体にラベンダー色のタイヤが付いたワゴン車のブロック玩具。喜んで購入したのには理由がある。
「息子のおもちゃや衣類には、虹の色を全て取り入れようと努めている」とゴンザレスさんは説明する。「衣類はただの衣類、おもちゃはただのおもちゃでしかなく、そうした物に性別がないことを理解できる息子に育ってほしい」
もし「女の子向け」とされている玩具や衣類を好きだと思っても、何も問題はないことを息子に教えたいという。
少し前であれば、育児に対するこうした考え方は、特にクリスマスのショッピングでは急進的と見なされていたかもしれない。しかし超性別化された子ども向け商品に対する反発はますます一般的になりつつある。保護者や推進団体にとどまらず、玩具業界などでもそうした動きが出始めた。
米小売り大手のターゲットは2015年、一部の玩具などの商品について、「女の子向け」「男の子向け」の分類を中止した。17年には業界団体の玩具協会が「男の子」「女の子」の分類から、「今年のアクションフィギュア」「今年の人形」といった分類に切り替えた(アクションフィギュアは一般的に、男の子向けの人形に使われる)。
この変更について同協会の広報は「市場の現状と両親のショッピング行動、実世界の現実を反映した措置」と説明する。
「玩具会社は性別による玩具の分類から離れつつある。ネット通販業者や小売店でさえも、あまり性別による分類をしなくなった。昔の子どもに押し付けられていた性別に基づく制約の多くは、ありがたいことに、もはや存在しなくなった」(同広報)