貨物機にミサイル防衛システムを搭載する許可、フェデックスが米航空当局に申請

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米フェデックスが貨物機にミサイル防衛システムを搭載する許可を申請/Bing Guan/Bloomberg/Getty Images

米フェデックスが貨物機にミサイル防衛システムを搭載する許可を申請/Bing Guan/Bloomberg/Getty Images

(CNN) 米物流大手フェデックスが連邦航空局(FAA)に対し、熱追尾ミサイルを回避するためのレーザーを搭載した貨物機の運航許可を申請していることが分かった。新たに公開された連邦政府の文書で明らかになった。

FAAは14日の文書で、フェデックスからミサイル防衛システムの搭載について許可申請があったと説明。このシステムはミサイルによる機体の熱の追尾を妨害するため、飛来するミサイルに赤外線レーザーエネルギーを照射するものだという。

航空貨物業界では2003年、DHLのエアバスA330型機がバグダッド離陸直後に地対空ミサイルの直撃を受ける事件があった。乗員は無事空港に帰還した。

FAAの文書では「近年、民間機が携帯式防空ミサイルシステムによる攻撃を受ける事案が海外で複数あった」と説明。こうした状況を受け、熱追尾ミサイルから機体を守るため、複数の企業が民間機への設置を見据えてミサイル防衛システムの設計・改良を進めているという。

航空規制当局は今後、エアバスA321―200型機に搭載されるシステムを承認する前に45日間の意見公募を行う方針。

FAAの文書によると、フェデックスがA321―200の改造に向けた申請手続きに着手したのは19年。ただ、フェデックスはまだこうした機材を保有していない。

レーザーの事故は目や皮膚の損傷をもたらす場合があることから、承認にはこのシステムがメンテナンスや地上業務時に意図せず作動するのを防ぐ方策が必要になるとFAAは述べている。

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