米航空局が一時的に飛行停止措置 北朝鮮ミサイル到達の可能性、早期警戒システムが示唆

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北朝鮮のミサイル発射を受け、米航空局が一時飛行停止措置を取っていたことが分かった/Rodong Sinmun

北朝鮮のミサイル発射を受け、米航空局が一時飛行停止措置を取っていたことが分かった/Rodong Sinmun

(CNN) 北朝鮮が11日に行った弾道ミサイルの発射実験をめぐり、米本土の防衛を担う米軍司令部がミサイルの米本土到達能力に関する判断を急ぎ、到達能力があると判断したかのような措置が一時的に講じられていたことが分かった。

北朝鮮は現地時間の11日午前7時半ごろ弾道ミサイルを発射。この件に詳しい関係者2人がCNNに語ったところによると、当初の距離測定では、同ミサイルがアラスカ州沖のアリューシャン列島か、カリフォルニア州沿岸部を脅かす脅威となり得ることが示唆された。初期の距離測定は不正確で、詳しいデータが入れば却下されることが多い。

この距離測定については数分以内に北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)が否定し、このミサイルが米本土を直接的に脅かすことはないと判断した。ミサイルは被害を出すことなく中国と日本の間の海上に落下した。

しかし状況が不確実だったこの短時間の間に事態は急展開。米連邦航空局(FAA)は米太平洋標準時の10日午後2時半ごろ、約15分にわたって一部の航空機を飛行停止とした。

この措置によって管制塔は航空機の離陸を停止させたり、飛行中の航空機を迂回(うかい)させるなどの対応を強いられたが、理由の説明を求めるパイロットの質問には答えられなかった。誤って9・11同時テロ以来となる米全土の飛行禁止措置に言及した管制官もいた。

NORADは、飛行停止はFAAの指示だったと主張し、NORADは北朝鮮のミサイルに関する警報は出さなかったとしている。

FAAは11日の声明で、「慎重を期すために西海岸の一部空港で一時的に出発を見合わせた」と説明した。

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