EUの天然ガス消費制限案、ハンガリーが唯一の反対票
(CNN) 欧州連合(EU)は深刻な天然ガス不足を防ぐために天然ガスの消費を制限することで合意したが、ハンガリーが当該のEUの提案について唯一反対票を投じたことがわかった。ハンガリー政府が明らかにした。
ハンガリーのシーヤールトー外務貿易相は、EUのガス消費削減案について、根拠や法的拘束力がなく、ハンガリー国民の利益を完全に無視するものだと述べた。
EUは26日、今年8月から来年3月まで天然ガスの使用量を自主的に15%削減することで合意した。欧州委員会は、加盟国の投票内容を明らかにしていなかった。
ハンガリー首相府の報道官は、ハンガリーにとって今回のEUの合意は受け入れることができず、実行は論外だとの見方を示した。
EU当局者はCNNの取材に対し、全加盟国のうち1カ国だけ反対票を投じたと述べたが、どの国が反対したかは明らかにしていなかった。