米エクソン、地球温暖化を70年代から正確に予測も気候科学は疑問視 新研究
報告によるとエクソンは地球の気温について、10年間で平均0.2度上昇すると予測していた。また人間由来の気候変動が2000年前後に初めて検知されるなど他の予測も「適切なものだった」(サプラン氏)。
自社のモデリングにより、化石燃料の使用が地球温暖化につながると明示されていたにもかかわらず、エクソンの広報は気候変動に疑問を投げかけた。主要な出版物に出した広告の中で、気候科学について、不明な点の多い学問であり科学者らの見解も割れているとの認識を示唆した。
前出のサプラン氏も共著者を務めた17年の査読済みの論文では、エクソンの広告や私信を190点近く検証。内部文書の大部分で人間由来の温暖化を認める一方、公式な声明のほとんどではそれに対する疑念を示しているとの結果が出ていた。
エクソンは当時、この結果を「不正確かつ不合理」として拒絶した。