米配車リフト、ドライバーのジェンダー指定が可能に
ニューヨーク(CNN) 米配車大手のリフトはこのほど、女性や性自認が男女のどちらでもない「ノンバイナリー」の利用者を対象に、自分と同じ性別の運転手を指定できるサービスを始めると発表した。
同社は12日のブログ投稿で、これは需要の高いサービスだと強調。女性やノンバイナリーの顧客が快適に利用でき、運転手を志望する女性も増える効果が期待されると述べた。
「ウィメン・プラス・コネクト」と名付けられたこのサービスは、今後数カ月のうちに導入される予定。利用者はリフトのアプリ上でリクエストを出せるようになる。ただし、近くに該当する運転手がいない場合は、応じられないこともあるという。
「ウィメン・プラス・コネクト」と名付けられたサービス/From Lyft
同社によると、女性は利用者の半分近くを占めるが、女性運転手の割合は23%にとどまっている。
性別指定サービスの立案には、人権NGOのヒューマン・ライツ・キャンペーン財団(HRC)など、外部団体も協力した。
リフトや競合の大手ウーバーはここ数年、利用者の安全をめぐって厳しい視線にさらされてきた。リフトは2021年、CNNの調査に対する報告書の中で、17~19年に性的暴行の事例が4158件報告されたことを明らかにする一方、全体の99%で安全の問題は指摘されていないと強調していた。