737ー800型機胴体の外板パネルが脱落、米ユナイテッド航空
(CNN) 米大手のユナイテッド航空は17日までに、自社の433便が米オレゴン州メドフォードの空港に到着した後、胴体下部にある外板パネルの一部が脱落していたことが判明したと報告した。
乗客乗員145人が乗っていた同便は無事に着陸し、乗降ゲートにたどり着いていた。飛行中などに乗務員は緊急事態も宣言せず、障害が発生した兆候もなかったという。
使っていた機材は米ボーイング社製の737ー800型機。新式の737MAXシリーズ型機の前身の機種となっている。MAXシリーズ型機は現在、飛行中に機内の一部の側壁パネルが吹き飛ぶなどの事故を起こし、製造管理や安全対策面での調査が続いている。
ユナイテッド航空の声明によると、外板パネルの脱落は米サンフランシスコを離陸した同機がメドフォードのローグバレー国際空港に着陸した後、地上職の職員が初めて見つけていた。同航空の報道担当者はCNNの取材に、このパネルは主翼下にある主脚の後部のものと述べた。
同空港の幹部は地元紙に、同機は再び運用できる状態にはないとし、しばらくは駐機すると説明。パネルが欠落した場所は不明とした。
ユナイテッド航空は同機の徹底的な点検を実施し、路線への投入が再び可能になる前に必要な改修措置を講じると述べた。脱落が生じた経緯を把握するための調査も行うとした。
米連邦航空局(FAA)も調査する方針を示した。
同空港の幹部によると、パネル欠落の発見を受け滑走路の安全調査を実施。この間、空港の運用業務は中断された。破片などが確認されなかった数分後に通常の業務を再開したという