機内側壁吹き飛んだ米旅客機、当日夜の運用中止予定が判明

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調査が行われるアラスカ航空1282便=米オレゴン州ポートランド/NTSB/Getty Images

調査が行われるアラスカ航空1282便=米オレゴン州ポートランド/NTSB/Getty Images

(CNN) 米オレゴン州のポートランド国際空港近くで今年1月5日、離陸直後に米アラスカ航空の旅客機内の側壁パネルの一部が吹き飛んだ事故で、この機材が同日夜に機体点検を受けるため運航から外れる予定になっていたことが16日までにわかった。

アラスカ航空が明らかにした。米ボーイング社製MAX9型の同機を運用から除外した具体的な理由については触れなかった。ただ、米紙ニューヨーク・タイムズは警告灯が作動する事例が2件あり、乗務員は加圧系統に支障があるとの疑念を持っていたと伝えた。

この警告灯の問題は、側壁パネルの空中での消失が発生する前の10日間内に起きたという。

米国家運輸安全委員会(NTSB)のホメンディ委員長は1月8日、パネルが吹き飛ぶ前、同機に加圧系統での問題があったことは把握していたと指摘。ただ、NTSBはその後、加圧系統に絡む警告灯の作動とパネル崩壊とは無関係とみられるとの判断を示していた。

この警告灯の作動は同機が昨年12月初旬にアラスカ航空へ引き渡された後の数週間後に始まっていた。直近では側壁パネルが吹き飛んだ事故の前日にあったという。

アラスカ航空で安全運航業務などを担当する副社長は同紙に、警告灯の作動が同機を運航から即座に外す必要があるほどの深刻な問題であるとは同社は考えていないと説明。機体点検の延期はよくあり合法的でもあると述べた。その上で同機は側壁破壊に遭遇する前に154回の飛行を無事にこなしていたとした。

側壁が吹き飛んだ原因についてNTSBは予備調査で、この側壁パネルを固定させる必要なボルトの処置に問題があった可能性があると分析していた。

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