米フォードのEV部門、1台当たり2000万円の赤字 1~3月期

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米フォードがロサンゼルスの自動車ショーで発表した電気自動車「F―150ライトニング」/Allison Dinner/EPA-EFE/Shutterstock/File

米フォードがロサンゼルスの自動車ショーで発表した電気自動車「F―150ライトニング」/Allison Dinner/EPA-EFE/Shutterstock/File

ニューヨーク(CNN) 米自動車大手フォードの電気自動車(EV)部門はこのほど、1~3月期の赤字が13億ドル(約2000億円)に上ったことを明らかにした。1~3月期に販売したEV1万台で1台当たり13万2000ドル(約2050万円)の赤字を出している計算で、会社全体の収益を下押しする要因になっている。

フォードは大半の自動車メーカーと同様、従来型のガソリン車からEVに移行する計画を発表している。ただ、EVの販売実績を個別に発表している従来型の自動車メーカーはフォードのみ。24日に発表された決算は、フォードなどの自動車メーカーのEV事業で収益が圧迫されていることを改めて示す兆候となる。

フォードのEV部門「モデルe」の1~3月期販売台数は1万台で、前年比20%減となった。売り上げは84%減の約1億ドル。フォードは落ち込みの要因を主にEV業界全体の値下げに帰している。これが原因でEBIT(金利・税引き前損益)は13億ドルの赤字、モデルe部門の1台当たりの数字も巨額の赤字に落ち込んだ。

フォードによると、赤字はEV1万台の製造・販売コストにとどまらず、次世代EVの研究開発に投じられた莫大(ばくだい)な投資も赤字額に含まれる。投資回収は何年も先になる見通しだ。

これはEV部門の赤字が今期で終わらないことを意味する。フォードによると、EV部門は通年で50億ドルの赤字を出す見通し。

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